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用語集(詳しく知ろう!)

複合旋盤加工とは?

1.複合旋盤加工とは?

複合旋盤加工は、旋盤とフライス加工を一体化した高度な工作機械です。主軸を中心に回転するワークに対し、複数の工具が多軸制御でアプローチし、複雑な形状を一度のセットアップで加工します。機械は通常、C軸(回転制御)、Y軸(垂直移動)、B軸(傾斜角制御)を備え、これにより縦穴、横穴、斜め穴、外ねじ、中ねじ、ミーリング、ローレット加工が可能です。構造上、剛性と精度が求められ、ベッドや主軸台、ツールタレット、ライブツールが重要な役割を果たします。

 

2.複合旋盤加工の工法
(1)横穴加工: 主軸方向に対して水平な穴を加工する方法。
(2)斜め穴加工: 主軸方向に対して斜めの角度で穴を加工する方法。
(3)外ねじ切加工: ワークの外径にねじ山を切る方法。
(4)中ねじ切加工: ワークの内径にねじ山を切る方法。
(5)ぬすみ加工: ワークの角部を丸めるか、斜めにカットする加工法。
(6)偏芯穴加工: ワークの中心からずれた位置に穴を開ける方法。

偏芯穴加工
(7)六角穴加工: 六角形の断面を持つ穴を加工する方法。
(8)ミーリング加工: フライス盤で行うような切削加工を旋盤で行う方法。
(9)文字入れ加工: ワーク表面に文字や記号を刻む方法。
(10)キー溝加工: シャフトにキーを取り付けるための溝を加工する方法。
(11)ローレット加工(平目): ワーク表面に平行な溝を付ける方法。
(12)ローレット加工(綾目): ワーク表面に斜めの溝を付けてクロスパターンを作る方法。
(13)ミーリング加工(二面取り): ワークの二つの面をフライス盤で加工する方法。
(14)ミーリング加工(六角取り): ワークの六角形の断面を持つ面をフライス盤で加工する方法。

 

3.複合旋盤加工で使用する材料
複合旋盤加工で使用される材料は非常に多岐にわたります。主な材料には以下のものがあります:

(1)アルミニウム: 軽量で加工性が良い。
(2)ステンレススチール: 耐腐食性が高く、強度がある。
(3)炭素鋼: 強度と耐摩耗性が高い。
(4)チタン: 軽量で強度が高いが、加工が難しい。
(5)プラスチック: 軽量で加工が容易だが、特定の用途に限られる。

 

4.複合旋盤加工機で加工される代表的な部品・ワーク
複合旋盤加工機で加工される代表的な部品・ワークは、高精度かつ複雑な形状が求められるものが多く、以下のようなものがあります。

(1)自動車部品
  ・クランクシャフト:
    エンジンの回転力を伝達する重要な部品。複雑な形状と高い剛性が要求され、複合旋盤の多軸制御が活かされます。
  ・ギア:
    駆動系統の主要部品で、歯形の精密な加工が求められるため、複合旋盤による高精度加工が不可欠です。
  ・ホイールハブ:
    ホイールを車体に固定する部品で、耐久性と精度が求められるため、複合旋盤での一体加工が有効です。

(2)航空宇宙部品
  ・タービンブレード:
    高温高圧に耐える材料が使われ、複雑な形状が特徴。複合旋盤の多軸加工で精密な仕上げが可能です。
  ・エンジンシャフト:
    高速回転するため、動平衡と高精度な加工が必要。複合旋盤の利点が生かされます。
  ・航空機フレーム部品:
    軽量かつ高強度が求められるため、複合旋盤での精密加工が求められます。

(3)医療機器
  ・インプラント:
    人体に埋め込むため、高い精度と生体適合性が必要。複合旋盤での一体加工により品質が保証されます。

(4)電子機器
  ・コネクタピン:
    小型で高精度な部品が要求されるため、複合旋盤のミクロン単位の加工精度が重要です。
  ・ハウジング:
    機器の保護と冷却を兼ねる部品で、複雑な内部構造を持つため、複合旋盤での多面加工が必要です。

(5)一般産業機器
  ・ポンプシャフト:
    高圧下で使用されるため、高精度と耐久性が必要。複合旋盤での精密加工が求められます。

  

  ・バルブ部品:
    流体制御のための部品で、シール面の高精度加工が要求されます。

  ・ベアリングハウジング:
    回転機械の重要部品で、高い同心度と表面精度が求められます。

これらの部品は、複合旋盤加工機の高度な多軸制御と精度により、高品質かつ効率的に製造されています。

 

5.複合旋盤加工機のメーカー別特徴
(1)オークマ (Okuma)
オークマは高精度と信頼性を重視し、独自のサーボ制御技術「OSPコントロール」と温度変化に強い「THERMAL FRIENDLY CONCEPT」を特徴とします。これにより、長時間の加工でも高い精度を維持します。

(2)DMG森精機 (DMG Mori)
DMG森精機は高精度と高剛性の両立を重視し、特に「NTシリーズ」でのB軸加工や「CELOSコントロール」によるデジタル化対応が強みです。航空宇宙や自動車部品の複雑な加工に適しています。

(3)マザック (Mazak)
マザックは「INTEGREXシリーズ」で旋削、フライス、ボーリングを一台で行う多機能性が特徴。直感的な操作が可能な「SMOOTH TECHNOLOGY」と高剛性設計により、大型部品の高精度加工が可能です。

(4)ツガミ (Tsugami)
ツガミは小型・中型部品の精密加工に強みがあります。高剛性のコンパクト設計により高速加工でも精度を維持します。

(5)中村留精密 (Nakamura-Tome)
中村留精密は多軸制御と高剛性設計に強みを持ち、特に多機能ツールタレットを活用した効率的な加工が可能です。複雑形状の高精度加工に対応し、自動車や航空宇宙分野で評価されています。

(6)シチズンマシナリー (Citizen Machinery)
シチズンマシナリーは「Cincomシリーズ」で高速・高精度加工に特化し、LFV(低周波振動切削)技術による切りくずの効率的な排出と工具寿命の延長が特徴。小型部品の大量生産に適しています。

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