旋盤加工から転造・センターレス研磨・表面処理までの一貫加工、自動車業界での経験、量産化のお手伝いを致します。3D測定機・品質管理インテリジェントツール(QCMATE)を活用。(加工範囲)加工径:φ10~φ150、加工長さ:L=120mmまで 豊富な加工知識を持つ営業技術と現場が一体となって担当します。弊社の特徴はこちら弊社の特徴はこちら品質についてはこちら弊社の特徴はこちら

加工技術情報 (VA/VE)

センターレス研磨/センターレス研削

センタレス研磨・研削とはどんな加工でしょうか?

🟦センターレス研削・研磨とは?

センターレス研磨・研削は、円筒形の部品を加工するための高度な技術で、特に軸受け部品やシャフトなどの大量生産に適しています。この技術は、工作物をチャックやセンターで固定することなく、外周を研削する方法です。

 

🔵基本原理
センターレス研削は、主に3つの要素から成り立っています:

●研削砥石:工作物の外周を削り取るための砥石で、非常に硬度の高い材料で構成されており、高速で回転します。

●調整砥石:工作物に回転を与えながら、それを研削砥石に対して一定の位置に保持する役割を果たします。通常、研削砥石よりも柔らかい材料でできており、低速で回転します。

●支持台:工作物が回転しながら乗る支持台で、工作物が安定した状態で加工されるように保持します。

 

🔵センターレス研削のプロセス
●支持刃: 工作物は作業台の上に置かれ、調整砥石によって回転され、研削砥石の方へ移動します。

●研削: 研削砥石と調整砥石の間で工作物が回転しながら削り取られます。このプロセスでは、砥石の粒度、形状、回転速度、および工作物の送り速度が重要な要因となります。

●排出: 研削が完了した工作物は、作業台から排出され、次の工程に移ります。

 

🔵センターレス研削の種類
●流し研削: 工作物が連続的に研削砥石と調整砥石の間を通過していく方式で、長尺物の連続研削に適しています。

●停止研削: 工作物を固定した状態で、研削砥石が横方向に進入して研削を行う方式で、肩付きやステップ付きの形状を加工する際に使用されます。

センターレス研磨・研削(通し研磨、停止研磨)

センタレス研磨機      シンコー精機  SKS250

 

🔵技術的な考慮点
●寸法精度: センターレス研削は、非常に高い精度を実現できます。これにより、工作物の寸法誤差を最小限に抑えます。

●表面仕上げ: 表面粗さを低減するために、砥石の粒度選択と研削条件の最適化が必要です。調整砥石と研削砥石のバランスが重要です。

●熱影響: 高速研削による熱生成を抑えるため、冷却液の使用が不可欠です。過剰な熱は工作物の歪みや硬度の変化を引き起こす可能性があります。

 

🔵応用分野
センターレス研削は、自動車部品、航空機部品、精密機械部品、医療機器など、幅広い分野で使用されています。この技術は、特に大量生産ラインでの高効率な加工が求められる場面で有効です。

 

センターレス研削は、技術的に高度なプロセスであり、各種の調整が製品品質に直接影響を与えるため、経験と知識が重要です。この技術を最適に活用するためには、設備の精度、材料の特性、加工条件のすべてを総合的に理解し、管理することが求められます。

 

旋盤加工実績 – センターレス加工品

 

<その他関連 加工技術情報>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【センターレス研磨/センターレス研削】

加工技術VA/VE カテゴリー

» センターレス研磨/センターレス研削 一覧へ戻る

» 加工技術情報 (VA/VE) 一覧へ戻る

よくあるご質問を投稿
お問い合わせはお気軽に!