加工技術 (VA/VE) - | NC旋盤加工の複合旋盤加工.com

旋盤加工から転造・センターレス研磨・表面処理までの一貫加工、自動車業界での経験、量産化のお手伝いを致します。3D測定機・品質管理インテリジェントツール(QCMATE)を活用。(加工範囲)加工径:φ10~φ150、加工長さ:L=120mmまで 豊富な加工知識を持つ営業技術と現場が一体となって担当します。弊社の特徴はこちら弊社の特徴はこちら品質についてはこちら弊社の特徴はこちら

加工技術情報 (VA/VE)

ねじ転造

2ダイス転造と3ダイス転造の違いは?

 

ねじ加工における転造方式には主に2ダイス転造と3ダイス転造があり、それぞれに特性と適用範囲があります。

2ダイス転造は、平行に配置した2枚のダイスの間をワークが転がることでねじ山を成形する方法です。加工速度が非常に速く、大量生産に向いているのが最大の強みです。設備構造も比較的シンプルでコストを抑えやすく、ボルトや標準ねじの量産に広く採用されています。ただし、片側からの圧力に偏りが生じやすいため、外径の真円度や精度は3ダイス方式より劣る傾向があります。

一方、3ダイス転造は3本の円筒ダイスでワークを360度均等に囲み、全方向から均等に圧力を加えて成形する方法です。この方式ではワークの中心が安定し、偏心が少なく、真円度やピッチ精度が非常に高い仕上がりとなります。そのため、精密ねじやスプライン、特殊用途の部品加工に適しています。ただし、機構が複雑な分、設備コストや工具コストが高くなり、加工速度も2ダイス方式よりはやや遅いという面があります。総じて、コスト効率と生産性を重視するなら2ダイス、精度や仕上がり品質を重視するなら3ダイスが選ばれる傾向にあります。

 

🔧 特徴まとめ

2ダイス転造

  🔵大量生産向き(高速加工)
  🔵設備・加工コストが低い
  🔵外径真円度はやや劣る
  🔵ボルトや標準ねじに最適

 

3ダイス転造

  🔵真円度・ピッチ精度が高い
  🔵偏心が少なく高精度
  🔵精密ねじ・スプラインに向く
  🔵設備コストが高く、速度はやや遅い

 

 

加工技術VA/VE カテゴリー

» ねじ転造 一覧へ戻る

» 加工技術情報 (VA/VE) 一覧へ戻る

よくあるご質問を投稿
お問い合わせはお気軽に!